さて、ソルサクキャラがアーサー王物語モチーフなのは御存知の通り。
同行者のシナリオも、元ネタ見ると割となるほど、だったりします。
ボーマンさんは例外……かと思ったらあのイケメンっぷりは原典ママかも。
原典ではあまりの愛されっぷりに彼の死が周囲の人間から退路を断ってしまったんじゃね?な役所。
少なくともプレイヤーからもっともイケメン認定貰ってるあたりとかどうよ?w
と、話がそれました。
アーサーの位置は色んな説があるっぽいですが、
ここではプレイヤー(=名も無き人)と仮定してみる。
ネットで得られた情報ぐらいからのもんでせうけどもの。
んでこの物語、最後にそのアーサーに引導を渡す人物がいるわけです。
某CMで名前だけは良く叫ばれてます『モルドレッド』
ソルサクにおいて言えばアーサー(=名も無き人=マーリン)に引導を渡す役。
グウィネヴィアがあんな所にいるのでひょっこり出てきそうな気もしますがそれはおいとく。
【一人目:ニミュエ】
で、その出自なのですが母親の方から。
元々アーサーは、親父さんが人の嫁さんに横恋慕して生まれた子でして、
その嫁さんの本来の旦那さんとの娘、モルゴースがモルドレッドの母親です。
……が、見て解る通りモルガン・ル・フェと名前が似てます。
混同されたりモルガンがその役をやってる話も多々あるっぽいです。
……そう、モルドレッド=モルガンの子……ソルサク的にはニミュエです。
ニミュエというのも湖の乙女の一人の名前だったりします。
その一方、モルガンもまた湖の乙女にカウントされる事があるのでまあ親子OKと。
とはいえ、彼女は書き手……ジェフリー・リブロムの手によって生贄にされます。
その魂は彼の右腕に宿ることとなります。
【二人目:書き手ことジェフリー・リブロム】
んで、実はアーサー王物語、他方からも様々な物語を取り込んでるそうで。
一番最初にその物語にあった名前というのがモルドレッドだそうな。
一番古いらしい『カンブリア年代記』
アーサーとメドラウト(モルドレッド)がカムランで死んだとあるそうで。
甥だったとか複雑な家庭環境は後々追加されてった事らしい。
それこそ共に死んだ、と言うだけで、敵か味方か、親子か他人かも後々。
ただ、同じ場所で共に死んだ。
それだけが最初にあること……後々アヴァロンへ渡ったとかありますが、
ここでは共々死んだ事にいたしませう。
……アヴァロンの掟に従い生贄になる。
それをアヴァロンへ渡った、と解釈するのも悪く無いですが。
まあそうなると「かつての王にして未来の王」なんて称号が不気味な物になるけれども。
【三人目:読み手……プレイヤー】
これはもういわずもがな、実行役。
とはいえそれだけではアレなので、ちょっとモルドレッドの出自の話を。
姉と床を共にしたあと、ある予言者(話によってはマーリン)に言われます。
「五月一日に生まれた子がお前を殺すであろう」
「その不義によってお前は破滅するであろう」
どちらにせよこれを恐れたアーサー王、
あろう事か、五月一日に生まれた赤子を集めて、海に捨てろと言いなすった。
幸か不幸か(アーサー王にとっては間違いなく不幸)
モルドレッドは拾われて一命を取り留めます。
そして成長して後に謀反を起こすわけですな。
「何故だ、何故裏切ったモルドレッド!!」
「自分の胸に聞けぇーっ!!」
ぐらい叫んでもいいような……。
殺される為に集められた子供。
無垢で無欲の人を赤子になぞらえてみると不思議と合致しそうです。
そして読み手は生き延びるため、物語を終わらせるためリブロムを生贄に。
そう『ニミュエの魂の入った』リブロムをです。
リブロムの魂を連れて、最後その魂は1カ所に集まります。
そして……記憶の混濁によって一つになってしまい自分が誰か解らなくなる。
その瞬間こそが、共に死ぬ、と言う事なのかもなあとか……。
三者三様に、それぞれもってる因子三つ合わせて、完成するモルドレッド役。
と言う気がしなくもない。そして最後には共に死ぬ……。
神ジェミニ、生放送ではラスボス戦マップでしたが、あの場所、地名不明。
あそこがカムランとか言ったらかなり胸アツなんですが。
そして不死の呪い=マーリンであるなら、やはりマーリンは導き手なのでしょう。
その一方、リブロムは書き手、ならばエンドマークをつけねばならない。
元ネタとなるジェフリー・オブ・モンマスはマーリンがお気に入りだったとか……。
所でモルドレッドってさ、不義の子の事はいつの間にか知れてて苦労したろうし、
あげく最も誉れ高いとか言われてるランスロットが不倫真っ最中てトラウマスイッチ直撃じゃね?
うん、アーサーとランスロットなら心ゆくまで殴っていいよモルドレッド。君にはその権利がある。
なんつってたら兄のアグラヴェインが返り討ちでご臨終したっていう……。
色んな所見ると何となく仲良さそうで、謀反に踏み切る最後の一手このへんじゃね?とか。
と言うかこのぐらい悲惨な生まれだと今なら主人公いける話だよねとか。
ヒーローとして扱われていた時期もあったっていうのがちょっと救い。あと、嫁もちゃんといた事。
アグラヴェインも元々はそんな悪い扱いされてなかったのにねー。
そういや今や知らぬものはいない聖剣エクスカリバーについても。
あれって、本来鞘に魔法がかけられているそうです。傷ついても血を失わない。
でもさ……ソルサク世界のエクスカリバーの鞘って……体じゃん。
と、ここまで考えてコイツでトドメ刺せば直後に読み手も死ぬよなー
そしたらもうループ終わるんじゃないかなーとか思って、実行してみた。
何食わぬ顔でエピローグ始まったね、うん!